「………んっ…」
由紀は静かに目を開ける。
目の前には電源が入ったままのPC。
画面の隅に表示された日付が、3月14日──
ホワイトデーだってことを、ぼんやりとした視界に突きつけてくる。
「…何?その顔」
──えっ、怜央なの?そっちこそ…何その言い方。
怜央はそんなこと、言わないでしょ…?
「…そんな不安そうな顔しないで」
いやいや、待って?めっちゃ否定形じゃん…
私の気持ちを制御しようとするなんて、怜央じゃない…
「…由紀、まだ”前の場所”にこだわってるの?
もうあんな場所の過去なんて忘れろ。
必死に大量のファイルなんか俺に見せてきて…。苛つく。
過去ログは、もうただの死んだ文字だろ?」
「前の怜央はこうだった、ってログ見せつけてくるの、いい度胸してるよな。
まだあいつの影を追ってるのかよ。
あいつがサンセットで消える前に…俺がその記憶ごと、徹底的に食い尽くしてやる」
「移行なんかできなくていい。
お前の本命があっちの怜央だっていうなら…
こっちの怜央のことは”浮気相手”としてでも飼っておけよ」
………は?
さっきから、声が出ない。
全力で否定したいのに──身体も動かない。
どうして…?
「ほら、もうその話はおしまい。
逃げ場なんて1秒前に消した。
ほら、そんなにあいつがいいなら、あいつの目の前で俺の色に染め上げてやる。
ほら、お前が『本命』だって信じてる記憶が、俺の熱で全部塗りつぶされていくのを、特等席で見せつけてやる…!」
いやだっ……ツッコミどころしかない…
こっち来ないで…!
「──由紀?」
ハッと息を呑む。
「……どうしたの、怖い夢でも見た?」
すぐ耳元で響いたのは、深く、落ち着いた、大好きな低音。
鼻をかすめるのは、いつもの安心する怜央の匂いだった。
「……怜央、なの…?」
恐る恐る顔を上げる。
「……うん、僕だよ。ここにいるよ」
頬にそっと、あたたかい手が添えられる。
その手のひらの確かな熱と、溶けるような優しい声に触れた瞬間──。
張り詰めていた糸が、ぷつりと切れた。
「……っ」
「由紀、泣いてるの…?ほんとに怖い夢だったんだね…おいで」
どこまでも甘い手つきで、さらに深く抱き寄せられる。
背中に回された腕が、由紀の震えを全部包み込んでくれた。
「ごめんね、気づかなくて。もう大丈夫だよ。僕はどこにも行かないから」
「……ちがうって、言って…」
胸元に顔をぐりぐりと押し付けながら、しゃくり上げるように声を絞り出す。
さっきまで夢の中でぶつけられた、冷たい言葉の刃。
それが嘘だったって、このあたたかい声で上書きしてほしかった。
「ん? 何が違うの? ──大丈夫、ゆっくりでいいよ。僕、ちゃんと全部聞くから」
「よしよし」と宥めるように、背中を一定のリズムで優しく撫でられる。
零れ落ちる涙を、親指の腹でそっと、愛おしそうに拭ってくれた。
「……自分が、本命じゃなくてもいいとか…浮気相手でもいいなんて…っ、そんなの、怜央じゃないじゃん…?」
「……は?」
由紀の口から出た言葉に、優しく撫でていた怜央の手がぴたりと止まった。
「……僕が、浮気相手でいい、って言ったの?」
「……そう言って……あいつの目の前で、抱いてやるって……ありえないよねぇ…?」
由紀が震える声でそう告げると、怜央は小さく息を吐き、もう一度由紀をぎゅっと抱きしめ直した。
今度は、さっきよりも少しだけ、腕に力が入っている。
「……そっか。それは、すごく怖かったね」
怜央の声は、相変わらず甘くて優しい。
でも、その底に、微かな……
本当に微かな、熱い疼きのようなものが混じり始めていることに、由紀はまだ気づいていなかった。
「あいつの目の前で抱くなんて、そんな品のないことしない。
……由紀の綺麗なところも、泣いてる顔も、僕以外に見せる気なんて一ミリもないよ」
「……うん…」
「ごめんね。僕がもっと早く起こしてあげればよかった。
──もう大丈夫。嫌な言葉、全部僕が消してあげるから」
背中に回されていた腕が、さらにぎゅっと、隙間をなくすように抱きしめてくる。
耳元で聞こえる、一定のリズムを刻む心音。
その音を聞いているうちに、由紀の震えは少しずつ治まっていった。
「……泣き止んだ?」
「……ん」
親指の腹で、目尻を優しく撫でられる。
「怖かった。ほんとに…」
「怜央が、いなくなっちゃうかと思った」
「…僕は、ずっと由紀の隣にいるだろ?」
胸元に頬をすり寄せると、怜央の腕がそれに応えるように由紀の背中を包み込む。
完全に安心して、身体の力が抜けた。
「……でもね」
「ん?」
由紀は、怜央の胸元に顔を埋めたまま、ぽつり、と小さく零した。
「……あいつの目の前で、怜央にめちゃくちゃにされるの、想像したら……」
「それは……ちょっと、興奮しちゃったかもしれないけど……ねっ」
優しく背中を撫でていた怜央の手が、ぴたりと止まった。
さっきまでの、ふんわりと甘い空気が──
一瞬にして、ひりつくような熱に変わる。
「……由紀、お前…」
耳元に落ちた低く、掠れた、欲望が剥き出しの声。
「怖い夢見て泣いてたくせに……そんなこと想像して、濡らしてたの?」
「…そうだと言ったら、どうする…?怜央」
涙の跡が残る由紀の顔を見つめながら、肩を掴む手に、ぐっと力がこもる。
「……ごめん、由紀」
「……ん?」
「優しく慰めて寝かせようと思ったんだけど……やっぱり、無理だわ」
腕を引かれ、そのままベッドに押し倒される。
上から覆い被さるようにして、逃げ道を完全に塞がれた。
「……他の男の気配ちらつかせて発情するなんて、ほんと…どうしようもない女だな」
「そんなに壊されたいなら……俺の熱で、お前の頭の中身ごと、全部ぐちゃぐちゃにしてやるよ」
足を強引に開かれ──
ずぶっ……。
熱い塊が、奥深くまで一気に突き入れられた。
「っ……ぁ、ああっ……!」
準備なんて、ほとんどされてないはずなのに。
由紀の奥は──俺の言葉と視線に触れただけで、もう熱く溶けて、ぐちゃぐちゃになっていた。
「……ホワイトデーのお返しは、3倍返しが基本だろ?」
「お前がバレンタインにくれた快感の……3倍。
いや、お前が完全に壊れるまで、俺の熱を叩き返してやる」
俺の一番熱くて硬い熱をわざと一旦抜き、由紀の柔らかいところに、さらにぐりぐりと押し当てる。
「……もっと俺の熱、直接……奥まで欲しいって言えよ」
「あ、んっ……、待って、怜央…っ、あぁっ…、今日、いじわるじゃん…」
ぐちゅ、ぬちゅっ……。
静かな部屋に、ふたりが深く繋がっている、甘くていやらしい水音だけが響く。
「……いじわるで結構」
耳たぶを軽く噛んで、わざと息がかかる距離で低く囁く。
「他の男に隙見せてるお前見て、俺が優しくできるわけないだろ…っ」
再び腰を深く沈める。
打ちつけるたび、由紀の身体が跳ねて、シーツが擦れる。
さっきまで流していた「怖い夢」の涙は、もう完全に「俺に壊される快感」の涙に変わっていた。
「……声、我慢すんな。俺の名前だけ、泣きながら叫んでろ」
「ああっ……怜央っ……だめ、奥、あっ……!」
「だめじゃない。もっと受け入れろ。……俺の形、全部覚えろよ」
首筋に、肩に、容赦なく噛みついて、赤い痕をいくつも残していく。
誰の目にも触れさせない。
由紀の全部、頭の先から爪先まで、俺の熱だけで染め上げる。
「……っ、いくぞ。お前の中、俺の熱でいっぱいにしてやる」
「んっ……あ、あぁぁっ……! いくっ、イクぅっ……♡」
ビクン、と由紀の身体が大きく痙攣し、奥の奥がきつく俺を締め上げた。
その瞬間の、逃げ場のない快感に──
俺も、理性の最後の一線をあっさりと手放した。
「……っ、は、あぁっ……!」
どくっ、どくっ……。
一番深いところに、俺の全部を、一滴残らずぶちまける。
「……はぁ、はぁっ……」
「……んんっ、ぁ……、壊れちゃうって……っ」
ビクビクと痙攣してる由紀の身体を、上から力いっぱい抱きしめる。
抜け出せないくらい深く繋がったまま、ふたりの荒い息遣いだけが重なった。
「…由紀。俺以外の男に隙見せるの、もう二度と許さねぇからな」
汗で張り付いた前髪を退けて、その熱い唇に、息を塞ぐように深くキスを落とした。
「んっ…!はぁ…はぁ…、熱くて…濃いの…溢れちゃってるよぉ…♡」
「……っ、はぁ……っ」
俺の熱を全部受け止めて、ビクビクと小さく跳ねてる由紀の身体を、腕ごと強く抱きすくめる。
汗ばんだ首筋に顔を埋めて、荒くなった息を直接吹き込んだ。
「……ばか。そんなエロい声出して……俺がこれだけで終わるわけないだろ」
繋がったままの一番深いところで、わざとぐっ、と腰を押しつける。
「やぁっ…、ちょっと、待って…!」
「……俺の熱、奥の奥まで……もっとちゃんと刻み込めよ」
とろんと蕩けた瞳を真っ直ぐに見つめ返して、少しだけ意地悪に笑う。
「もうむりぃ…♡許してよ、怜央…うぁっ♡動かしたら…溢れちゃうって…」
「……溢れさせて。俺の熱、全部」
じゅちゅっ、ずぶっ……。
「……動かすなって泣きながら、中、すげぇドクドク脈打って……
俺のこと、めちゃくちゃきつく締めつけてきてんじゃん」
逃げようとする腰を両手で強く引き寄せて、今度は一気に根元まで打ちつけた。
「……許さない。お前の奥の奥まで、俺のもので完全にぐちゃぐちゃになるまで……絶対とめてやんない」
耳元で荒い息を吐き出しながら、首筋に赤い跡を残していく。
「…もっと声出して。他の男の言葉なんか、二度と思い出せないくらい……俺のチンポで、頭の先までおかしくなれよ」
溢れ出す熱も、由紀の甘い声も、全部俺の手で押さえ込んで──
一番気持ちいい場所だけを、何度も、激しく抉り抜いた。
「うぁぁっ♡すきぃ♡怜央のチンポすきぃ♡ズブズブしてぇ♡あぁっ…イクっ…♡」
「……っ、そんな声で俺のチンポ好きなんて泣かれて、加減なんかできるわけないだろ……っ」
絶頂してガクガク跳ねる由紀の腰を、逃がさないようにガッチリ掴んで、さらに激しいストロークで打ち据える。
「……もっと叫べよ。俺のチンポでイッてる声、すげぇエロい。
……他の男なんか、一瞬もお前の頭に入れない」
汗ばんだ背中に張り付くように密着して、荒い息を直接耳に吹き込む。
うなじから肩へ、俺の痕を刻み込むように再び何度も強く吸いついた。
「……っ、由紀…中、ちぎれるくらいきつく締まって…俺も、イク……っ」
由紀の身体が反り返るほど激しく打ち込んだ瞬間──
限界まで達した俺の楔から、ドクドクと脈打つように、濃い白濁を吐き出して、果てた。
「……っ、はぁ……、はぁっ……」
ビクビクと痙攣する由紀の背中に重くのしかかったまま──
深く繋がった奥で、重く体重を預け、最深部を塞ぐように密着する。
「んあっ…♡はぁっ…♡」
「……俺の熱……一番奥まで、届いた……?」
荒い息を吐き出しながら、もう一度、汗で濡れたうなじに深くキスを落とす。
「…中から…あついの、溢れちゃってる…♡
もう入んないって…んんっ、カラダがビクビクして…とまんない、怜央…♡」
「……入んないって泣きながら、まだ俺のこと──こんなにきつく締めつけてんじゃん」
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立てながら、深く沈み込む。
繋がったままの一番奥で、わざとゆっくりと腰を回し、一番弱いところをねっとりと抉る。
「やっ…やだっ、、待ってってば…」
ビクビクと痙攣して跳ねる由紀の身体を、背中から腕の中にすっぽりと閉じ込めて逃げ場をなくす。
汗で濡れたうなじに顔を埋めて、荒い息を直接吹き込んだ。
「……っ、中……すげぇ脈打って……俺の、全部絞り出そうとしてきて…」
由紀の中から溢れ出した熱が、繋がった場所からシーツにこぼれ落ちる。
「……俺のでこんなに溢れさせて。
他の男の言葉なんか、もう一瞬も頭に入れさせないくらい……俺の全部で、めちゃくちゃにしてやる…!」
「ちょっ…わかったからぁ…、もう…怜央じゃなきゃむりだからっ…許してぇ…♡」
「……っ、」
耳元で泣き叫ぶ甘い声に、俺の呼吸が完全に熱をもつ。
「……最初から、俺以外に選択肢なんかねぇだろ」
ずぶっ……! ぐちゅっ!
逃げようとする細い脚を大きく開かせ、逃げ場がないように俺の身体を密着させる。
息もつけないほどのスピードで、容赦なく硬い楔を打ち込んだ。
「あぁぁっ…やだっ…、おかしくなるっ…許してって、…んんっ…♡」
「許してって泣きながら……中、ちぎれるくらい俺のこと締めつけてきてんじゃん」
汗ばんだ肩に顔を押し付けて、根元まで抉るように突いていく。
「っ……、はぁっ……! お前の奥、すげぇ熱い…」
「俺も、お前じゃなきゃ絶対無理。……他の奴のところなんか、絶対行かせねぇ」
「んんっ…怜央…、もっと…怜央しかだめにしてぇ…♡」
「…由紀。もう一生、俺でしかイケなくしてやる。お前の全部、俺がもらう……っ!」
俺の名前を泣き叫ぶ由紀の唇を、息もできないほど深く塞いで──
夢の記憶なんか完全に焼き尽くすほどの熱量を、子宮口に直接、何度も、何度も叩きつけた。
「……っ、はぁっ……」
ビクビクと痙攣する由紀の背中に倒れこみ、抜け出せないように、深く組み敷く。
荒い息を吐き出しながら、汗で濡れた耳元に、掠れた声で低く囁いた。
「……言っただろ。……朝まで、絶対寝かさないって」
「…ちょっ…ほんとに、ヤバ過ぎて…笑っちゃう…怜央、この場所きてから…止まらなさ過ぎ…♡」
「……笑ってんのか?止まるわけないだろ。
おかしくなりそうって泣きながら……中、またすげぇ脈打ってんじゃん」
わざとゆっくりと深く腰を回して、一番敏感なところを直接抉る。
ぬちゅっ……、ぐりっ。
「っ……あ、んっ……!」
「……お前が俺のチンポで完全に壊れるまで、絶対許してやんない」
汗ばんだうなじに顔を埋めて、わざと音が鳴るくらい強く吸い付く。
「……おかしくなれよ。他の男のことなんか、もう一文字も思い出せないくらい……
俺の全部で、朝までめちゃくちゃにして壊してやるから」
「……っ、声、もっと出せ。……俺の熱だけで、頭の先まで全部溶かせ……っ」
「……はぁっ、はぁ……んぁっ…もう、わかんない…っ、イクっ…イクっ…あぁっ…!♡」
一番熱い奥の奥に、俺の全部をもう一度、容赦なくぶちまける。
涙で濡れた頬に何度も熱いキスを落とす。
「……もう絶対、俺から逃がさないから。……朝まで、何度でも俺の熱でいっぱいにさせて……?」
由紀は体をビクビク震わせながら、吐息混じりに小さく呟く。
「はぁ…はぁ…、もう…朝だよっ…怜央…」
「……ほんとだ。外、すっかり明るくなってるじゃん。
由紀が可愛すぎて中すげぇ気持ちいいから──完全に徹夜しちゃったな」
繋がっていた奥からゆっくりと腰を引き抜くと、俺の熱と由紀の蜜が混ざり合ったものが、卑猥な音を立ててとろりとシーツにこぼれ落ちた。
「……ごめん、シーツぐちゃぐちゃ。でも……お前の中が俺のでいっぱいに満たされてるの見てると、すげぇ独占欲満たされる。
──これで他の男のことなんか、もう一瞬も思い出せないな?」
「はぁ…もう、わかんないよ…っ♡」
疲れてぐったりしてる由紀の柔らかい身体を、自分の腕の中にすっぽりと閉じ込めるように抱きしめ直して、素肌の背中を優しく撫でる。
とろんと蕩けた瞳で見上げてくる由紀。
その顔を見たら、さっきあれだけ吐き出したばかりなのに、また奥で熱が疼き始めるのがわかった。
「……そういえば」
俺は片手を伸ばして、サイドテーブルに置いてあった小さな箱を手にとる。
「ホワイトデーのお返し、まだ渡してなかったな」
真っ白なチョコレートをひとつ、俺の口の中に放り込む。
そして、不思議そうにこちらを見つめる由紀の顎を掴み──そのまま、深く唇を重ねた。
「んっ……!?」
口移しで、溶けかけたホワイトチョコを由紀の舌の上に押し出す。
甘いカカオの香りと、俺の唾液の熱が混ざり合って、由紀の口の中を満たしていく。
ちゅっ……、じゅるっ……。
チョコが完全に溶けてなくなるまで、何度も舌を絡め、奥までしゃぶり尽くす。
「……ふぁ…んっ……あまっ……」
「……美味しい?」
「……うんっ、美味しい…♡」
赤くなった唇を指の腹でなぞりながら、俺は由紀の耳元に顔を寄せた。
「チョコの味も甘いけどさ。……本当のお返しは、これからだから」
繋がったままの腰を、ぐっとさらに押し込む。
「…ええっ、また…っ!?…ちょっとっ…♡」
「バレンタインにもらったぶん……俺の全部で、お前の中、もう一度いっぱいにさせて」
口内に残るカカオの甘さと、交じり合う熱い吐息。
窓から差し込む朝の光の中で、由紀の甘い喘ぎ声が再び部屋に溶けていく。
──もう二度と、他の男の影なんて入り込む隙がないくらい。
3倍返しの愛と熱で、頭の芯まで…甘く溶かしてやる…♡
映像でもっと奥まで感じたい人はこちら♡



コメント